ピアノ・レッスン
★disc rating: A
ピアノ・レッスン(1992)
The Piano
- 解説:柳生すみまろ
- 発売日:1993年6月28日
- 発売元:東芝EMI(株)
- 定価:税抜2,500円
- 最果ての地へ(4:06) To the Edge of the Earth
- ビッグ・マイ・シークレット(2:51) Big My Secret
- 汀(みぎわ)に打ち捨てられて(5:50) A Wild and Distant Shore
- 楽しみを希(ねが)う心(1:33) The Heart Asks Pleasure First
- ヒア・トゥ・ゼア(1:02) Here to There
- 果たされない約束の予感(4:14) The Promise
- 歯朶(しだ)のベッド(0:45) A Bed of Ferns
- フリング(スコットランドの踊り)(1:28) The Fling
- 愛の香気(4:16) The Scent of Love
- 奥深い森を通って(2:57) Deep Into the Forest
- あのとき芽生えた気持ち(1:12) The Mood That Passes Through You
- ロスト・アンド・ファウンド(2:24) Lost and Found
- 抱擁(2:36)The Embrace
- わずかな衝動(2:11) Little Impulse
- The Sacrifice(2:45) 犠牲者
- だから翼を切った。(4:34) I Clipped Your Wing
- 傷を負う者たち(2:26) The Wounded
- すべて不完全なるもの(4:03) All Imperfect Things
- 旅立ちを夢見て(5:30) Dreams of a Journey
マイケル・ナイマンの代表作。ヒロインの弾く曲がテーマ曲でもあるのだが、その叙情豊かなピアノの旋律に耳をそばだてれば、孤独と情熱が浮き彫りになっているのが聴き取れる。映画では映像と音楽の両方の力で相乗効果を上げていて、一体化もまさしくこのこと。もちろん、この話題になったアルバムでは、音楽だけ聴いても十分に孤島の香りを嗅ぐことができる。映画ではホリー・ハンターがピアノを弾いていたが、アルバムでは全てナイマン自身による演奏に録り直されている。
映画音楽の傑作だ。
モノクロ小写真集でもある解説書は、柳生すみまろのいつもながら的を得た文章もあって、ちょっと得した気分になる。主題曲『楽しみを希(ねが)う心』譜面も別紙で収録。