ブリット
★disc rating: A+
ブリット(1969)
Bullitt
- 作曲&指揮:ラロ・シフリン
- 総演奏時間:32:57
- 解説:海老名孝
- 発売日:2001年6月20日
- 発売元:(株)ワーナー・ミュージック・ジャパン
- 定価:税抜2,400円
- ブリット(メイン・タイトル)(2:06) Bullitt(maintitle)
- 26号室(2:20) Room "26"
- ホテル・ダニエルズ(2:52) Hotel Daniels
- アフターマス・オブ・ラヴ(2:52) Aftermath of Love
- 尋問(2:48) Music to Interrogate by
- サン・マテオへの道(2:30) On the Way to San Mateo
- 殺し屋マイク(2:57) Ice Pick Mike
- キャシーの歌(2:10) A Song for Cathy
- シフティング・ギアー(3:15) Shifting Gear
- コンボのカンタータ(3:03) Cantata for Combo
- ファースト・スノーフォール(3:01) The First Snowfall(Sonny Burke)
- ブリット (エンド・タイトル)(2:39) Bullitt(end title)
ピーター・イエーツの演出、スティーヴ・マックィーンの演技共にクールな映画だったが、その雰囲気に大いに貢献していたのがこのシフリンによる傑作スコアだ。全編格好良いジャズ・スコアで占められており、聴き応えあり。ハワード・ロバーツ演奏によるギターのリズムやベース・ラインなど、何度聴いても痺れてしまう。パブロ・フェローによるこれまた格好良いタイトルをバックに流れていた『1.』、カーチェイス直前までの尾行場面でサスペンスを盛り上げる『9.』などはその白眉。劇中のクラブなぞで演奏されていた曲も幾つか収録されていて、それらも良い。後に『ダーティハリー』なぞでも披露されるシフリンのジャズ・テイスト炸裂の1枚。シネ・ジャズの極めつけだ。
演奏は実際に劇中で使われたものと違うテイクばかりなので、当時のサントラらしくレコード用に録り直したものと思われる。
復刻盤の本ディスクは、シフリンへのインタヴューなど解説書の充実も特筆したい。