海の上のピアニスト



★film rating: B-
※A、B、Cの3段階を、さらにそれぞれ+、non、-で評価しています。


シノプシス
豪華客船で生まれ、そこから一生下りなかったピアニストのナインティーン・ハンドレッドティム・ロス)の数奇な人生。


◆見所
猛特訓によるロスのピアニスト振り。エンニオ・モリコーネの美しいオリジナル音楽の数々。エンディング・テーマは元ピンク・フロイドロジャー・ウォーターズ歌、エディー・ヴァン・ヘイレンのギター。


◆総評
監督は『ニューシネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ。初の英語映画である。『ニューシネマ〜』は未見だが、本作の脚本・演出はムラがあると言わざるを得ない。良いシーンがあると思ったら、粗いシーンがあったり。もっとも、これはイタリア版が165分なのに対し、日本公開版が125分にカットされているから、とも考えられるが。実在のジャズ・ピアニスト ジェリー・モートンとのピアノ対決も、トリック撮影を使ったりで興醒め。自己陶酔気味な演出を見るにつけ、この監督、自分に酔いやすい体質なのだろうか。ロスは好演。自分の世界に閉じ篭る彼は現代人の象徴か。


海の上のピアニスト
La Leggenda del Pianista Sull'oceano

  • 1998年/イタリア/カラー/125分/画面比2.35:1
  • 映倫(日本):指定無し
  • MPAA(USA):Rated R for language.
  • 劇場公開日:1999.12.
  • 鑑賞日:2000.1.9./ワーナーマイカル新百合ヶ丘4
  • ドルビーデジタルでの上映。