海の上のピアニスト
★film rating: B-
※A、B、Cの3段階を、さらにそれぞれ+、non、-で評価しています。
◆シノプシス
豪華客船で生まれ、そこから一生下りなかったピアニストのナインティーン・ハンドレッド(ティム・ロス)の数奇な人生。
◆見所
猛特訓によるロスのピアニスト振り。エンニオ・モリコーネの美しいオリジナル音楽の数々。エンディング・テーマは元ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズ歌、エディー・ヴァン・ヘイレンのギター。
◆総評
監督は『ニューシネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ。初の英語映画である。『ニューシネマ〜』は未見だが、本作の脚本・演出はムラがあると言わざるを得ない。良いシーンがあると思ったら、粗いシーンがあったり。もっとも、これはイタリア版が165分なのに対し、日本公開版が125分にカットされているから、とも考えられるが。実在のジャズ・ピアニスト ジェリー・モートンとのピアノ対決も、トリック撮影を使ったりで興醒め。自己陶酔気味な演出を見るにつけ、この監督、自分に酔いやすい体質なのだろうか。ロスは好演。自分の世界に閉じ篭る彼は現代人の象徴か。
海の上のピアニスト
La Leggenda del Pianista Sull'oceano