奇人たちの晩餐会



★film rating: B+
※A、B、Cの3段階を、さらにそれぞれ+、non、-で評価しています。


シノプシス
週に一度の晩餐会。奇人ゲストを呼んでは本人の陰ではバカにする、という大変不謹慎だが魅力的(?)な集まりだ。ピエール(ティエリー・レルミット)は、マッチ棒で建造物を作るのが趣味のチビ・デブ・ハゲというフランソワ(ジャック・ヴィルレ)を発見。これぞバカの中のバカだと張り切るが、ギックリ腰になって晩餐会に行けなくなる。それがまさか、自宅にやってきたフランソワに引っ掻き回される羽目になろうとは。


◆見所
本当はどっちがバカ? フランス映画ならではの早口も楽しい、大笑いコメディ。


◆総評
最初は観ているこっちまでイラつかされるフランソワだが、やがて愛嬌のある人物に見えてくる。ティエリー・エルミットも、下手すれば単なる鼻持ちならないイヤな奴を上手く演じている。主役2人の好演と、フランソワ・ヴェヴェールの脚本・演出も楽しい。元は舞台劇で、日本では陣内孝則がピエール役をやっていたとか(似合いそうだ)。スピルバーグ製作、ダスティン・ホフマン主演でリメイクするそうだが、結婚していても愛人がいるのは珍しくない、という風潮が前提となっている映画なので、そのまま舞台をアメリカに移し変えても上手くいくかどうか。


◆補足
プログラムが800円もするが、これが一風変わっている。直径20cm程の紙皿を模していて、それが箱に全部で8枚(つまり8ページ分)、一緒に使い捨てフォークとナイフまで入っている。こういうのは初めて見た。


奇人たちの晩餐会
Le Diner de Cons

  • 1998年/フランス/カラー/80分/画面比2.35:1
  • 映倫(日本):指定無し
  • MPAA(USA):Rated PG-13 for language.
  • 劇場公開日:1999.12.
  • 鑑賞日:2000.1.9./シブヤ・シネマ・ソサエティ
  • ドルビーデジタルでの上映。