ジャンヌ・ダルク



★film rating: C
※A、B、Cの3段階を、さらにそれぞれ+、non、-で評価しています。


シノプシス
17歳の少女ジャンヌ(ミラ・ジョボヴィッチ)は神のお告げを聞いたと言い、イギリスから祖国フランスを守るために立ち上がる。が、やがて敵の手に落ち、火あぶりにされる…という有名実話もの。


◆見所
激烈な戦闘シーン。一部で人気のリュック・ベッソン監督作(『ニキータ』『レオン』)。


◆総評
2時間35分の大作。フランスの話なのに、主役クラスの役者(ミラ、フェイ・ダナウェイジョン・マルコヴィッチダスティン・ホフマン)は皆アメリカ人だし、台詞も英語なのが違和感あり。ジャンヌ像も疑問が残る。ヒステリックでいざ戦場では無能に近いし、勝ち進んでも景気が悪い。後半、死屍累々の光景を見て「こうじゃなかった」と反省するのはよろしいが、それならば最初は威勢良く勝ち進んで行かなければ、心理的な辻褄が合わない。全体に熱がこもった演出だけに、見ていて余計に空しくなる。偶像破壊をしたかったのか、一体何をやりたかったのか、さっぱり伝わらないのだ。暴力的な少女が最後にそれを捨てるという物語、とやや強引に解釈するにしても、『ニキータ』の方が遥かに軍配が上がる。
何でこんな映画になったの?
エリック・セラの音楽も全編に渡ってべったりと仰々しい。


ジャンヌ・ダルク
The Messenger: The Story of Joan of Ark

  • 1999年/フランス/カラー/157分/画面比:2.35:1
  • 映倫(日本):PG-12
  • MPAA(USA):Rated R for strong graphic battles, a rape and some language.
  • 劇場公開日:1999.12.
  • 鑑賞日:1999.12.19./ワーナーマイカルシネマズ新百合ヶ丘1
  • DTSでの上映。